聖徳太子御廟所上之太子 叡福寺

令和3年5月吉日
聖徳太子御廟　磯長山叡福寺
管主　近藤　本龍

令和3年4月10日開白致しました聖徳太子1400年御遠忌大法会は、5月11日に無魔結願させていただきました。
聖徳太子霊場会法要に始まり、11日には金剛峯寺様、13日には大念佛寺様、14日には東大寺様による法要が営まれ、続いて東本願寺様（17日）、法隆寺様（18日）、西本願寺様（21日）、河内西国霊場会様（23日）、延暦寺様（25日）、四天王寺様（26日）、知恩院様（28日）、日蓮宗様（29日）、柴燈大護摩供（5月4日）、仏塔古寺十八尊霊場会様（5月5日）、結願式（５月１１日）と大法会が厳粛かつ色彩豊かに奉修されました。
期間中、大阪府にまん延防止重点措置、緊急事態宣言が出される事態となりましたが、感染症対策を事前準備し、十分に配慮した上で　病に苦しむ人々を救った聖徳太子のご精神を伝える祈りを世界に発信することができました。

仁和寺様による献華式、表千家様による献茶式をはじめ、雅楽・舞踊・狂言・新作能「聖徳太子」の奉納等を通して、聖徳太子のご精神が日本の宗教・文化・経済等あらゆる分野で根強く受け継がれている事を再認識致しました。
三河すーぱー絵解き座様による絵伝解きでは、太子のご生涯やご遺徳を表現していただき、心身の調和から社会全体を良くしていく太子の心を皆様方と共に、より一層未来に伝えていく決意を新たにいたしました。
さらに、数十年来の念願でありました浄土堂の落慶、宝塔の修復、太子絵伝の公開などの記念事業においても、多くの方々とのご縁をいただき、50年後100年後にも語り継がれる　御遠忌1400年大法会になったかと存じます。

このような大法会を成満させていただけましたのも、ご法縁いただきましたご寺院様、十方檀信徒の皆様、叡福寺協賛会をはじめとする太子町の皆様のお力添えによる事と衷心より篤く御礼を申し上げます。
この大法会をご縁に太子の和のご精神を尊び、祖先崇拝・世界平和・仏教紹隆を祈る「和の輪」をより一層広げてまいりたいと存じます。
また、世界中が一丸となり感染症対策に努め、1日も早い終息の日が迎えられますよう、皆様の一層のご息災を聖徳太子御廟ご宝前よりご祈念申し上げます。

南無日本教主聖徳法皇　　南無観音化身上宮太子
合　掌